人間関係をうまくコントロールできなくて「自分はどうしてこんなに下手なんだろう?」と思う方もいるでしょう。
でも意外と自分が思っているいるほど、他人は強く感じてはいないものです。
考え過ぎと言う事もよくありますが、本人にしたらやっぱり辛いですよね。
では人付き合いの「何故?」と「どうする?」について、一緒に考えていきましょう。
人付き合いが下手なのはどうして?
人付き合いが苦手と思っている方って意外と多いのかもしれません。
なぜなら、せっかくのチャンスがあっても思ったように会話できなかったり、相手の反応が悪かったりすると引いてしまう事があるからです。
その原因はあなた自身にあったり、相手側にあることもあります。
私たちは職場や学校だけでなく、一歩外に出ると多くの人たちと関わっていかなければならない環境の中で生きています。
好き勝手に生きることなんてできないのが普通で、ほとんどの人がストレスを感じながら生きているのです。
人付き合いが上手くいかない理由には次のようなことが考えられます。
- 自分に自信がなく不安を感じているため、話かけることができない
- 今まで人と関わりをもっていなかったので、話し方がわからない
- 相手の事を考えられず、不快にさせたり見返りを期待している
- 心に怯えがあり、自分の気持ちや考えを表現することができない
- 他人との付き合いが、面倒くさいと感じて負担になっている
こんな方は素直に自分の気持ちや感情を表したりするのが下手だったりします。
本当の自分はそうじゃないと分かっていても一歩を踏み出せない、思い切って飛び込むことができずにいる方がとても多いです。
相手の反応を気にしたり、他人からの評価を怖がって何もできなくなっていませんか?
社会不安障害(SAD)ってなに?
上記に当てはまる方は社会不安障害(SAD)になっている可能性が考えられます。
社交不安障害は人前に出たりして緊張しているときに、異常が現れる心の病気で以下のような症状が表れる事があります。
- 人前では緊張のあまり思ったように話せない、言葉が出ない
- 赤面や異常に汗をかく、手の震えが起こる
- 動悸や息切れ、胸痛、腹痛、下痢が起こる
- うつ症状になったり、不眠症の症状があらわれる
- 人前や人混みなど、人がいる場所から遠ざかる回避行動をとる
本来、緊張や不安というものは何度も経験をしたり、時間が過ぎることで和らいで軽くなるものです。
ですがSADになると、これとは逆に症状が悪化してしまいます。
つまり緊張や不安が解消されるのではなく、逆に強くなってしまうことで物事がうまくいかなくなります。
その結果、やる気や自身をなくしてしまい、現実から逃げようとして人を避ける行動に走るのです。
もしこのような症状が現れたらカウンセリングや薬による治療が必要となっていますので、放っておかないで精神科や精神内科を受診することをお勧めします。
八方美人にならないための方法
人付き合いが不器用なのはあなたの「やさしさ」であったり「思いやり」であると考えましょう。
人間関係の上手、下手はあなた自身を鏡に映して見ているのと同じところがあります。
ですからもしあなたに悪いところがあれば直さないといけないでしょう。これは当たり前ですよね。
では八方美人になってストレスを溜めない方法として、次の2つのことを実行してみてください
「これ以上無理をしたらしんどいな」と思ったらやめる
すべての人に合わせていたら、いつも相手に合わせることいなり、あなたがあなたでなくなってしまいます。
それほどまでに無理をしていると、どんどん自分を追い詰めることになりかねません。
さらにそんな状況が続いたら、別のあなたができ上るか壊れてしまうかのどちらかです。
ですから、どこまで自分でコントロールできるかを判断しましょう。
あなたが今までに関係を改善しよう努力してきても、相手からはあなたの思いとは異なる反応しかないかもしれません。
いくら頑張ってもどうしようもない時があります。
もちろん他人に対してイヤな思いをさせることは良くありませんが、そこまでして体や心に負担をかけていては幸せな日々を送るのは困難でしょう。
あなたは今まで関係を良くしようと努力してきたんですよね。
でも求められていないのなら全員と上手に付き合おうと思わなくていいのです。
頑張った自分をもっと大切にして、自分らしく振舞えば良いではありませんか?
生き生きとした自分であるためには八方美人になれなくても構わないですし、なる必要なんて無いのです。
割り切った付き合い方をしましょう
あなたは誰とでも付き合いができるようになりたいと思っていませんか?
でも全ての人が自分の事を好きになるわけではありませんし、付き合いたいと思うわけではないことを覚えておいてくださいね。
恨まれるような付き合い方は良くありませんが、100%完璧で誰からも好かれる人間を目指さなくてもいいのです。
そこまで求めるのは無理ですし、望んでなれるものでもありません。
ですから「この人とは50%の付き合いでいいな」とか「プライベートで付き合うわけじゃないから」と気持ちを切り替えることが大切です。
ですがその気持ちは表情や言葉に出さないように気を付ける必要があります。
態度に表すと相手にも伝わってしまいますので、50%の付き合いのつもりが30%、20%と悪化して、最悪の場合は完全に無視などという可能性もあるからです。
この切り替えはとても大切で、最初のうちは作られた自分を演じる感覚に近いと言えます。
最初はうまくいかないかもしれませんが、これを続けると段々と慣れてきている自分に気が付くことがあります。
”演じる”のではなくて”自然”な形に近づいていきます。
確かに本当の気持ちとは違うかもしれませんが、相手との関係をこれ以上良くするのが難しいのですから仕方がありませんし、割り切ると決めたのですから。
これは決して相手を傷つけるためでもなく、何かを期待するわけでもありません。
もし、これで相手との距離が近くなればそれはそれで良いことですので、あなたがもっと親しくなりたいと思えば60%、70%とお付き合い度を増やせばいいだけです。
このように割り切って考えた方が気持ちが楽ですし、精神的な疲れも少ないでしょう。
まとめ
私たちはより良い人間関係を望もうとしますが、すべてうまくいくわけではありません。
考え方やものの見方が違う人間が集まって生きているのですから、うまくいかないことがあって当たり前です。
仕事、プライベートを問わずに人は出会ったり、別れたりしています。
望む人と望まれる人、望まない人と望まれない人がいるのでお互いに必要としない限りうまくいくことはありません。
でもより深く理解し合えることができれば、もっとたくさんの出会いが生まれるでしょう。
まずは勇気を出してあなたから一歩踏み出してみてはどうでしょうか?
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