こんにちは、ぶろじんです。
今日の話題はネット養子縁組についてです。
えっ、ネットで養子縁組をするの?できるの?と思った方は多いかもしれませんね。
赤ちゃんの養子縁組にインターネットを使った紹介方法です。
イメージ的にはずいぶんと軽いなぁと思ってしまいますが、実際のところはどうなのでしょうか?
数年前から聞くようになったこの方法の現状や問題についても考えます。
インターネットを使った養子縁組が子供の幸せにとって良いのかの是非を考える良い機会になると思います。
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ネット養子縁組の条件や手続き方法は?
最近はネット養子縁組という言葉を聞くことが増えてきています。
インターネットを使って、養子を受け入れたい夫婦に情報を提供して養子縁組をおこなうというものです。
まずは養子縁組が成立するための条件についてみていきたいと思います。
ですが、その前に養子縁組とは何か説明しますね。
養子縁組には
- 普通養子縁組
- 特別養子縁組
の2種類があります。
法律上の話になりますが普通養子縁組は、実の親は養子縁組が完了しても親子関係が続くタイプです。
つまり子供は戸籍上、他人の養子となりますが親子関係や権利は有効なままです。
それに対して特別養子縁組は、実親や親族とは一切関係がなくなります。当然相続などの権利もなくなります。
ネット養子縁組の場合は特別養子縁組がほとんどですので、ここでは特別養子縁組について書いていきますね。
ではどうしたら特別養子縁組が成立するのでしょうか?
- 戸籍上は本当の親子であり、養親の「長男」「長女」と記載される
- 年齢は6歳未満、または6歳未満から養親に育てられた場合は8歳未満
- 養親が夫婦であり、どちらかが25歳以上でもう一人が20歳以上
- 実親の同意が必要、ただし虐待や養育拒否などの場合は不要
- 養親夫婦が養子となる子供を実際に6か月以上養育した実績が必要
これらの条件を満たす場合には家庭裁判所に審判の申し立てをして、許可がでてから10日以内に届け出をします。
養子縁組が成立するには、養親と養子が6ケ月間一緒に生活をして見極める期間がちゃんとあるんです。
それはそうでよね。
いきなりの養子縁組では一緒に暮らせるかわかりませんから必要なことだと思います。ここで合わなければ長い人生を共にしていくことが大変になってしまいます。
いきなり”ずっと一緒だよ”と言われても、なじまない心配もありそうです。
養親にとっては愛情が注げるか見極める大切な期間にもなりますからね。
では実際にどこで聞けばいいの?となります。
ネット養子縁組をしているNPO法人 全国おやこ福祉支援センターによって運営されてるサイトで調べる事ができます。
他にも特別養子縁組の仲介を行っている団体は、数多くあります。
子供は親である”あなた自身の手で育てる”ことが一番です。
ですが事情があってどうして養子縁組を望む方、子供がほしいけれどできなくて養子縁組を望む方は確認してみると良いでしょう。
医療法人
医療法人きずな会 さめじまボンディングクリニック(埼玉県)
医療法人青葉会 神野レディスクリニック(滋賀県)
医療法人社団諍友会 田中病院(山口県)
医療法人社団愛育会 福田病院(熊本市)
医療法人社団弘和会 森産科婦人科病院(北海道)民間機関・法人
NPO法人 Babyぽけっと(茨城県)
一般社団法人 命をつなぐゆりかご(埼玉県)
一般社団法人 アクロスジャパン(東京都)
社会福祉法人 日本国際社会事業団(東京都)
一般社団法人 ベアホープ(東京都)
一般社団法人 ベビーライフ(東京都)
NPO法人 環の会(東京都)
認定NPO法人 フローレンス(東京都)
公益社団法人 家庭養護促進協会[大阪事務所](大阪市)
公益社団法人 家庭養護促進協会[神戸事務所](神戸市)
特定非営利活動法人 ストークサポート(和歌山県)任意団体
日本養子縁組斡旋センター・YIAA(Yokohama International Adoption Association)(横浜市)
岡山県ベビー救済協会(岡山市)
http://happy-yurikago.net/mediation/より抜粋
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ネット養子縁組の現実問題と人身売買の可能性
一見すると円満に思える養子縁組の仕組みですが、まったく問題が無いわけではありません。
その問題として、
- 中々なじまない、なじもうとしない
- 子供に愛情を注ぐことができない
- 子育ての現実を前に育てる自信ない
- 金銭的に養育していくことができなくなった
- 実親が後になって養子縁組の無効を求める
といったことが発生する可能性があります。
いくら愛情をもって接していても上手くいかないこともあり得ますし、子供の感情が豊かになればなるほどすれ違いが多くなる可能性だってあります。
それではネット養子縁組の問題はどうなのでしょうか?
一つは育児能力に対する判断が正確にできているか問われています。
全国養子縁組団体協議会の白井千晶代表理事(静岡大教授)の話 特別養子縁組は自己決定ができない乳幼児の命に関するやりとりであり、単に生みの親と養親の希望が合致すればいいわけではない。社会福祉の観点から慎重な判断が必要で、インターネット上のマッチングシステムで生みの親の状況や養親の育児能力を十分に判断できるか疑問だ。
インターネットを介して情報が提供されることの問題ではなく、”親子”になるのに適正であるかの判断が問われているようです。
そんなに簡単に決めているのでしょうか?
実際のところは実親との面談は1回だけとのこと。
1回だけ?
それで決めちゃうの?
私にはどうも理解できません。
通常はもっと念入りに話し合いがおこなわれて、考えや思いを伝え理解を深めておくものですが違うようでした。
そして、人身売買が疑われていますが、その原因はこんなところから来ているのかもしれませんね。
子どもを望む夫婦(養親候補)は月額3千円で登録。サイトでは養親候補の写真、居住地、年齢に加え、職業、年収、貯蓄額、住宅の外観などが掲示される。センターは独自にそれらを点数化し、「スコア順」に並べている。原則として実親はこれを見て、どの候補に託すかを選ぶ。選ばれた夫婦は実親の出産費用や家賃、生活費など100万~200万円ほどを負担。センターには定額で事務費50万円を支払う。
やはりお金が絡むとこのような疑惑が出てくるのですね。
養子縁組のあっせんでお金の受け渡しがされているのは、人身売買と言われても仕方のないことではないでしょうか。
結局は”タダでやってあげます”というほど甘くはないのです。実際にはいろんな費用が掛かりますから仕方のないことなのかもしれません。
とても残念ですが、これが現実なのでしょう。
ですが、もし養子縁組を考えているのでしたら最低限の知識はもっていたいですね。
それが現実味を帯びてきたときになって、どうしよう?とならないためにも知っておくことは大切です。
きっと役立つ一冊になるはずです。
子どもの養子縁組ガイドブック [ 家庭養護促進協会 ]
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まとめ
今回はネット養子縁組についてでした。
子供が欲しいけれど子宝に恵まれない方や、反対に子供を育てていけない方にとっては良い制度だと思います。
ただ小さい子供、特に赤ちゃんには選択の自由がありませんので、その点がとても心配になりました。
ですが、それ以前に自分の子供の養育を放棄してしまうことが理解できませんし、子供をつくるべきではないと思います。
いろんな事情があるでしょうが、片親でも立派に子育てをしている方もいらっしゃることを考えると、軽く考え過ぎているように思えて子供たちが可哀想になります。
親の人生もありますが、まずは子供の幸せな人生を考えてあげるのが親ではないでしょうか。
たとえ大変であっても、それが子どもへの愛情だと思っています。
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